散るろぐ

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才能ある者の苦悩

僕は天賦の才なんて信じちゃいない。だけど、もしこの世にそんな物があるなら、僕はそれを持っているんだろうね(遠い目)

オイルダラーの一族に産まれた子供が、有り余るお金を与えられるように、僕は文才という資産を無条件に与えられてしまったんだ。

でも、オイルダラーの子供が、すべからくお金を使う術(すべ)に長けている訳じゃない。むしろ、そんな資産に頼らずに、実力で勝ち取りたいと思うんじゃないかな。


なにを言いたいのかというと、お金も才能も、使うには動機というか、欲望みたいな物がないと、ちっとも役に立たないってことなんだ。

札束で人の心を買うように、文章で人を操りたい。ビルの屋上から金をバラまくように、自分の書いた本に人々が群がってほしい。

だけど、そんなのはバカバカしいと思えば、いくら湯水のように「持っていた」としても、役に立ちゃしないんだ。

そうすると、オイルダラーの子弟はこう言われるだろう。「その才能を世のため人の為に使いなさい」と。

つまり、お金も才能も、何かしらの欲望に支えられていないと、持っているだけで辛くなる。否応なく世のため人の為の苦役(くえき)を背負わされるってことなんだ。

近ごろの若者は欲がない、なんて言われるけど、それは決して、幸せなことなんかじゃない。逃げ場のないジレンマを託された、オイルチルドレンなんだ。

僕は何を欲するのだろう。

空を見て考えている。