散るろぐ

こころふるえる感情メディア

自分でお店を出してみた話し

こんちは。学生時代にやっていたスポーツでは、いつもベンチで試合を観戦していたチルドです。

今日は、あまりにもヒマなので、若かりし日の「自分語り」をしようと思います。興味があったらお付き合いくださいませ。


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社長でGO!

みなさん、社長になったことがありますか?

僕は、あります。社長というか会社なんですが、これって誰でもカンタンに作れるんです。役所へ行って登記してくれば、その日から、あなたも代表取締役社長です。

次に、スーツと車を買って、名刺を作ります。名刺の会社名と仕事内容は、適当にでっち上げてください。だいたい、会社名を見て、具体的な業務内容って、ピンと来ないですもんね。

もしも、聞かれるのが心配だったら、その辺の会社をインターネットで検索して、会社紹介と、業務内容をメモっておけば大丈夫です。

それから、色んなところに顔を出してみてください。かなりモテますよ。若い女の子がほいほい釣れます。「一生に一度はモテたい」、と思っている方には、ぜひ、試してほしいライフハックです。


愚痴はカッコ悪い

それは、冗談なのですが、僕が本当に会社を辞めて、独立開業したのは、26歳のときでした。

辞めた会社では、20歳から働きはじめて、6年間、毎日、忙しく働いていました。

何年経っても、ろくに上がらない給料、自由にならない時間、永遠に続く残業。そんな、会社の経営に対する不満で、僕はいつも愚痴ばかり言っていました。

そんなある日、なんか、僕ってカッコ悪いなあと思ったんです。そんなに会社がイヤなら、辞めてもっと良い会社に行けばよくて、極論、自分で理想の会社を作ればいいんですから。

それから、3年で500万貯めて、自分でお店を出したのです。


社長に休みは無い

物件を探して、自分で交渉して、いろいろな設備を手配して、ようやく開店に漕ぎ着けました。業種は、コーヒー豆の専門店ってことにしておきます。

そこで、自分で店をはじめて、大事なことに気が付きました。

僕、いま働いているんだなと。

どうゆう意味かと言うと、社長になってもけっきょく働いているんです。しかも、会社勤めのときより、明らかに長時間。もちろん休みなんか無いです。

そりゃそうですよね。会社では、販売、仕入、事務というように、分業していた仕事を、ぜんぶ自分でやらなきゃならないんですから。

これから、毎日働かなきゃなんないのか…。そう考えただけで、景色が灰色になりました。


新規オープンの現実

それから、追い打ちをかけるように、また新事実が発覚しました。

思ったほど売れないんです。

新規にオープンする店って、売れそうなイメージありますけど、固定客がついていないので、既存店みたいに売れないんですよ。

店って、そこでどれくらい営業し続けたかが重要です。いわゆる「認知度」ってやつですね。新規オープンでは、それがゼロからのスタートになります。

例えば、10年店を営業したら、とうぜん10年分の家賃と人件費がかかります。仮に1年で300万かかったとして、10年で3千万円です。これって、10年やってる店は、認知度を上げるために宣伝費を3千万投下したのと同じことなんですよ。

つまり、新規オープンする店が、既存店と同じ認知度を得ようと思ったら、10年やるか、宣伝費に3千万使うしかないってことです。雑な理屈ですが。

そう考えただけで、目の前が夕暮れ色に染まりました。


圧倒的コレジャナイ

オープンして、しばらくすると、何かおかしい事に気が付きました。コーヒー豆は、ぽつぽつしか売れないのに、その場で飲むコーヒーはよく売れるんです。

賃貸物件を探したとき、人が多く集まるから、コーヒー豆も売れるだろう、と考えたのですが、流動的に人が多く集まる場所では、その場で消費できる飲食の方が相性が良いのです。

つまり、コーヒー豆の材料を買う人より、今すぐ飲めるコーヒーが欲しい人の方が、ずっと多かったんですよ。

じゃあ、飲めるコーヒー売ればいいじゃない、って思いますよね。でも、無いんですよ。飲食のノウハウは持っていないんです。

見よう見まねでも、出来なくはないのですが、なにをどう売ったら、どれくらいの利益を出せるのか、イメージできないんです。素人だから。

加えて、僕がやりたかったのは、圧倒的コレジャナイ感が強くて、心が折れました。僕がやりたかったのは、あくまでコーヒー豆を売ることだったからです。

ここじゃ売れない…。そう考えると、目の前が、真っ暗にフェードアウトしていきました。


今日はここまで

とりあえず、今日はここまでにしておきます。当時の絶望がフラッシュバックして、想像以上に消耗してしまいました。

一言でいえば、計画性が無かった、というだけの話しなのですが、一度、きちんとふり返って、文章化しておくのは、誰かの役に立つかも知れませんし、自分の今後の身の振り方に、良い影響があるかも知れません。

僕がこのエントリーで伝えたいのは、組織がお金を生む仕組みと、それが個人とどう関わってくるのか、ということです。

日常の生活圏をちょっと見回せば、小さな飲食店や、フリーランスの方もいるかと思います。

もしかしたら、そんな人達の半分くらいは、時給に換算すると、500円くらいで、必死にもがいているかも知れません。また、見栄や体裁を取り繕うために、やめるにやめられず、借金まみれというのも、珍しくないのです。

組織から外れて、生計を立てるというのは、想像以上に修羅の道である、ということは、知っておいて損はありません。

明日で締めくくりますので、次回もぜひお付き合いくださいませ。