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ネットバンキングの不正送金よりキャッシュカード(通帳)の不正利用の方があぶない

今年、資金の3割(400万円)をインターネットへ移動したんだけど、その直後に、ネットバンキングの不正送金が増加している、というニュースを見かけて不安になった。

ニュースでは、ネット銀行はパスワードが容易に盗まれて、預金がカンタンに消えてしまうような印象を受ける。

たしかに、パスワードは抜かれやすいけれど、本当にふつうの銀行よりネットの方がセキュリティが弱いのかな。

そう思って、ちょっと調べてみた。


不正送金と不正引出し

ネット銀行の場合、預金が盗まれるのは「不正送金」という表現になる。犯人が口座にへ不正にログインして、別の口座へ送金するという手口だから。

一方で、ふつうの銀行で「不正送金」にあたるのは「不正引き出し」になる。キャッシュカードと暗証番号がわかっていれば、わざわざ送金する必要はないから。

そこで、年間、どれぐらいキャッシュカード(通帳)から不正に引き出しさているのか調べてみた。

偽造キャッシュカード等による被害発生等の状況について:金融庁

上記URLは、金融庁のデータで、偽造、盗難キャッシュカード(通帳)と、インターネット・バンキングの不正送金についてまとめられている。

現物の方は、偽造と盗難に分かれているけど、同じと考えていい。見てわかる通り、インターネットもふつの銀行も、被害件数はほとんど変わらない。

それよりも、キャッシュカード(通帳)の保証率が50パーセントしかないのに驚いた。これは預金が下ろされたのに気づかなくて、しばらく経ってしまったら、まったく補償されない可能性が5割もあるんだ。

それに比べたら、インターネットは85パーセントの確率で補償されているから、数字だけ見ればネットの方がずっと安全だと思える。


教えてエラい人

僕の見方が稚拙なのを差し引いても、ふつの銀行よりインターネットバンキングの方がキケンというのは、ただの印象操作でしかなくて、むしろ、ふつうの銀行の方が補償されない確率は高い。

セキュリティからしても、ふつうの銀行は、通帳を盗まれて4ケタの暗証番号がバレてしまえばアウトになる。

その点、ネット銀行は、パソコンやスマホのロック機能があるし、パスワードも、ログインの暗証番号と、4ケタの暗証番号の2つあるし、セキュリティはネットの方が高そうな気がする。

ネット銀行の脆弱性は、偽サイトへの誘導だから、あらかじめ銀行のトップページやログインのURLをブックマークしておいて、それ以外のURLからは絶対にログインしないと決めておくといいのかも。

ともかく今後は、ネットバンキングが主流になっていくから、それに適応するリテラシーを身につけたい。


それにしても、ひいひい働いたお仕事の対価が、画面上の数値になってしまうのは、なんとも非現実的で不安な気持ちになる。誰かがボタン1つ押せば、一瞬でパァになってしまいそうだもの。そんなイタズラを、僕ならやりかねない。

貨幣の価値が希薄になって、概念でしかなくなってしまった世界で、僕らはその不安にどこまで耐えられるんだろう。すべてを数値に置き換えてしまえばペーパーレスでとてもエコだけど、数字を弄ぶのに長けた者だけが、ひとり勝ちしそうな気もする。

紙幣の手触りや、硬貨のジャラジャラした手応えを懐かしむ日も近い。