散るろぐ

ここが僕のアナザースカイ

ブログ書籍化について思うこと

文学的な価値は無いよな…

それが僕のピュアな感想だった。上手いブログだけど、それ以上でもそれ以下でもなくて、ひとつクシャミをしたら忘れてしまう。そんなデジタルコンテンツ。

「警察官クビになったブログ」って知ってるかな。

警察官になったけど、パワハラで鬱になって辞めてしまったハルオさんが、職を転々として現在に至るまでの半生を、ユーモラスな絵と感想で綴るほのぼのブログなんだよ。なかなか面白いから、ぜひ一度見てほしい。

ただ、それが書籍化というか、本になったということで、ちょっとアレだな…、という気持ちになっている。

よく知らないけど、KADOKAWAという大手の出版社から発売されるらしく、そこそこ売れるんじゃないかと思う。でも、そんなに売れもしないだろうな、とも思う。

僕がそう懸念する理由は、警察官クビになったブログのファン層にあって、KADOKAWAの書籍化を進めた担当者の方は、コンテンツの面白さはもちろん、商売だから、その作者の人気度、いわゆるファンがどれくらいいるかも、計算したと思う。

僕は、そのファン層に、大きな見込み違いというか、錯誤があるんじゃないかと、そう感じているんだ。

それと言うのも、警察官クビになったブログのファンというのは、一時期のブログブームで集まってきた人々だからなんだよ。ブログブームというのは、インターネットで「ブログって儲かるらしい」と聞いて盛り上がったムーブメントなんだ。

その構成員は、サラリーマンとか、スキマ時間を使って家計の足しにしたい主婦とか、好きなことで飯を食いたい大学生だったりする。

つまり、そんな儲け話しのウワサを聞いて、集まってきたハトの群れなんだよ。

僕は、個人的にはハトは嫌いじゃない。でも、インターネットにフンを撒き散らすということで、あまり良く思っていない人も多い。

ハルオさんのファンは、そういうハトが主なんだよ。ハトってのは、気軽にまかれるパン屑には群がるけど、書籍化(有料)というハードルができたら、容易に散ってしまうんじゃないかな。そして、また別にまかれるパン屑に群がるんだ。

ハルオさんは、たしかに上手いブロガーではあるよ。でも、なんというか、エピソード全体が、あるあるというか、客観的すぎるというか、他人事なんだ。面白い2ちゃんねるまとめブログのような…

本を買う動機には、2つあると思う。ひとつは作者に興味のある場合。作者がなにを言ってるのか知りたい。つまりファンがどれくらいいるかってこと。そして、もうひとつは、内容が気になる場合。

警察官クビになったブログは、面白いけど、そのどちらも満たせていないんじゃないか、と、僕はそう思ってしまうんだよ。

KADOKAWAの担当者は、その辺りをどう考えていたんだろう。ひょっとしたら、売れる本を作りたい、一発当てたい、そんな射幸心があったんじゃないかな。

ハルオさんは真面目だから、きっと良い製品を作ったと思う。イラストも、アタマに矢が刺さったり、バンバン吐血しているんじゃないかな。

それはそれで、僕は好きだよ。

もちろん、本も買うつもり。


今日はそんなところです