散るろぐ

ここが僕のアナザースカイ

圧倒的敗北感

僕の現状は、42歳の正社員で、月の手取りは17万円。年収は250万円ほど。それから貯金は1300万円あるし、もちろん、年金も18歳から完納しているから老後の不安もない。親兄弟は、真面目に働いていて、姉は結婚して子供が2人。父親も70歳だけどまだピンピンしている。孫を自転車の後ろに乗せて幼稚園の送り迎えをするのが生き甲斐になっている。

一方こっちは、一人暮らしで、ちょっと年の差の彼女がいる。でも、結婚はしてなくて、子供もいない。だから、とくに不安も、不満もなく、のんびりと暮らしている。僕には、野心というものが薄くて、おまけに働くのが好きじゃないから、これでいいんだよ。だいたい理想通りに生きて来たと思う。

だけど、なぜだろう。

このごろ圧倒的な敗北感に包まれている。周りの人々が、人生をよろしくやっているように見えて仕方ないんだ。

それよりも、キツイ借金に追われたり、生きるために必死に駆けずり回ったり、生活保護を受けるほどドン底に落ちたり、商売が当たって大儲けしたり、権力に媚びて地位を手に入れたり…。

そんな、アツい人生を送っている者どもが、なぜだか輝いてみえる。そのこころの色が、たとえ真っ黒でも、吐血のように紅くても、あるいは土砂降りのようなグレーでも、ちゃんと人生にカラーがある。

僕のノートは、うすい桃色か、もしくはうすい青で、塗ってあるのかどうかも定かじゃない。厚みもペタンとして、まるで開いたことのない倫理の教科書みたいなんだ。

もしかしたら、誰かをしこたま裏切ったり、とんでもない不倫をしたり、親友をワナにはめるべきだったんじゃないか。無責任に子供を作り、離婚して養育費を踏み倒し、別れた嫁に心底恨まれるべきだったんじゃないか。


…なんて思うけど、僕にはだれも裏切れない。とてもちっぽけで無力な、ただのお人好しなんだ。

モヤモヤしている