散るろぐ

ここが僕のアナザースカイ

ひと夏の体験

ひさしぶり。

ずいぶんと長いこと留守にしてしまったね。熱心なのも、そうじゃない読者にも、まとめてお詫びするよ。

理由は、お察しの通り。

例のあそこへ行って来たんだよ。ただ、この旅が僕を幸せにしたのか、あるいは不幸せにしたのか、それはまだわからない。

放心状態というのかな。夢中で作っていたパズルをバラバラにしてしまったような、丁寧に積みあげたジェンガをカラカラに崩してしまったような、そんなバラバラとカラカラが、ない混ぜの心境なんだよ。

言ってる意味わかるかな。わからないよね。僕にもわからない。きっと誰にもわかりやしないんだ。

いや、落ちついてほしい。まだ整理がついていないってだけで、起こった出来事は、鮮明にカメラに焼きつけてあるんだ。

しばらく経ったら、それを見返しながら、自分の足跡をたどってみよう。


今、新宿のバスターミナルにいるんだ。

通路のリノリウムには、紺色の帯で「D11」と白抜きされた文字と、矢印がひかれていて、それが九州へ帰る僕の道しるべだった。

初夏の東京の街は、うだるように暑くて、すこし立ち止まっているだけで、からだが結露したビール瓶のように汗まみれになってしまう。

この記事は、夜の車窓に去りゆく新宿を背に、帰りの車内で書いているから、少しだけ感傷的になっているかもしれない。

ひと夏の体験というには、幼すぎて未熟だった僕のために祈ってほしい。

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(ルノアールにて)