散るろぐ

ここが僕のアナザースカイ

僕は無力。言うまでもないけれど

虐待を受けて子供が次々と死んでいる。

幼い子達は、逃げ場のないアットホームな密室に監禁され、暴力の戦場で為すすべもなく命の危険にさらされている。まるで戦場に取り残された無辜の民が、いつ銃弾に撃ち抜かれ、命を絶たれるかもしれないというような、想像を絶する恐怖だ。

それが僕の身近でも、きっと起きている。

絶え間ない暴力にさらされ、声にならない叫びをあげる幼い命。僕らの隣人には、僕らの理解の及ばない理由で、わが子を拷問する大人が大勢いる。

どうして人間は誰かを傷つけるんだろう。DNAに刻まれているんだろうか。

僕らの暮らしには、完全に頭が狂ってるとしか言いようのない人間がいて、そんな狂人に対する唯一の対処法は、関わらないでいること、ただその一点に尽きる。僕は、そうすることで身を守ってきた。政府や社会、あるいは教育のせいにして、誰かを責めるのは簡単だけれど、それは自分にウソをついている。悲惨な現実を知っていながら、知らなかったふりをしているのは、他ならぬ僕なんだ。

だけど僕は、ヒーローにはなれない。悪を見過ごし、悪から身を遠ざけることでしか、自分を守るすべがない。権力の目の届かないところで、ひっそりと、欲望にまみれた狂人たちに関わることなく、ただ身を潜めている。

人間に暴力をやめさせることはできない。お金を奪い合うことも、やめさせることができない。それは、人間が、他者より優位なことを証明するには、他者を痛めつけ、あるいは殺し、徹底的に奪うしかないから。

そんな世界に僕は生きている。