散るろぐ

ここが僕のアナザースカイ

もしも時給が上がるなら

時給1000円に悲鳴をあげる者がいるという。いったいどこの誰が、こんな夜更けに悲しみの鳴笛を漏らしているんだろう。

もしも時給が増えたなら、僕は嬉しくて笑うから、叫んでいるのは払う人たちと想像してみた。でも、払うのは強者なのに、殴っている支配者が悲鳴をあげるのは妙な話なんだ。愛ゆえに泣きながら殴っているのか、あるいは、叩く親の手も痛いような心境なのかな。

わからない。

なにもわからない。

僕は、なにも知らないジョン・スノウ。

確かなのは、時給1000円に悲鳴をあげている方が、僕らよりずっと豊かな暮らしをしてるってこと。つまり、僕らの幸せがちょっと増えると、相対的に彼らの幸せが減ってしまう。きっと悲鳴の正体は、そんな格差の是正なんだ。

もしも会社の利益が平等なら、社長も平社員も時給1000円でいい。だけど現実は甘くない。

投資や経営にはリスクがともなう。そして彼らは眉間にシワを寄せて言うんだ。会社が潰れたら責任をとらなきゃならないからだと。

つまり、リスクを負っているから、格差があってもいい、より多くの報酬を手にしていいって理屈なんだ。そしてギャンブラーは、種銭の続く限り、お金を賭け続ける。